住友石炭鉱業は、多結晶ダイヤモンドの合成を実現する火薬の爆発力を利用した衝撃圧縮技術に加えて、高純度シリカパウダーなど各種粉体の製造・分級技術を従来より保有しています。これら粉体テクノロジーと衝撃圧縮技術をベースにダイナミック・コンパクション(衝撃圧縮焼結法)など独創性の高い焼結技術の研究開発を進めてきましたが、1990年に、誰にでも簡単に、低コストで短時間のうちに高品位 の焼結体を得ることができる急速昇温ハイスピード焼結機DR.SINTERシリーズを開発、その実用化に成功しました。
1996年度から1999年度までの4年間、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究委託により、21世紀の夢の新素材といわれる『傾斜機能材料(FGM:Functionally Graded Materials)の開発』に関する国際協力研究事業を推進してきました。これは日米包括協議に謳われた共同研究12分野の1項目。米国商務省傘下の国家標準技術院(NIST)ならびに日本側の通商産業省(現・経済産業省)工業技術院機械技術研究所とともに日米国際共同研究開発プロジェクトとして実施したものです。
各種成果報告書を作成しました
『傾斜機能材料の開発』に関する国際協力研究事業の一環として、1997年に世界最大仕様をもつ大電流パルス印加方式の“3MN{306tonf}大型放電プラズマ焼結システム”を、事業最終年度の1999年にはトンネル型構造を持つ世界初の実用型傾斜機能材料製造用“全自動放電プラズマ焼結システム”をそれぞれ開発し、機械技術研究所に納入しました。事業の主目的であるエンジン高効率化のためのエンジン部材用“熱応力緩和型耐熱性大形バルク状傾斜機能性材料(FGM/LB)”に関しても、開発目標であったØ150mmZrO2(3Y)/SUS410Lステンレス鋼系FGM/LBの創製技術を確立しています。
Ø150mmZrO2(3Y)/SUS410 ステンレス鋼系FGM/LB
トンネル型構造のFGM製造用全自動放電プラズマ焼結システム